Dec.13, 2011
カルネージハート(Carnage Heart)シリーズのそれぞれの作品に関して。 その概要、OKEのハードスペック情報、攻略方法、TOOL、参考の対戦相手プログラムサンプルをまとめています。

カルネージハート(Carnage Heart)




1995年12月8日にPlayStationでアートディンクにより発売されたシミュレーションゲームです。
このゲームに出てくる機体(ロボット)はOKEと呼ばれ、そのハードウエアやソフトウエアを自分で設計できます。
特に他のゲームとの違いはこのソフトウエアを作れると言う点で、自分の作ったソフト通りにOKEが動作します。
 この為本編でプレイヤーがする事は、OKEの生産を何にするかとどこへ部隊を移動するかを指示するだけです。
何故なら戦闘自体は、自分で作ったソフトウエアに従って戦うだけだからです。
後は結果を見ているだけでボケーッとできます。シャカシャカコントローラを動かすゲームと根本的に違うのです。
反射神経とかそんな物一切要りません。必要なのは、丁寧にちゃんと考える事だけです。

 このソフトウエアを作る方法が独特でフローチャートの様にCHIPと呼ばれる基本機能を並べる事で実現できます。 電子ブロックを並べるのをイメージすると理解しやすいかもしれません。

例えば【右に敵が居る?】(YES)【左に動け】/(NO)【前進】と言った感じでプログラムします。 このCHIPが四角形で四方にYES/NOの関連付けの矢印を向けますのでまるでパズル見たいになります。 (実際、かなり高度なパズルだと思います。)

 少し話し変わってカルネージハートの商業的な点について同時期に発売されたパンドラプロジェクトに比べて 考えて見ます。結果的にはカルネージハートの方がメジャーになり売れました。(まあ売れたと言っても相対的ですが) その理由として考えられるのが先に発売されたと言う点とソフトウエア設計の際の取捨選択。 つまり程よい手抜きと言うかシンプルさだったと思われます。 と言うのはパンドラプロジェクトの方がカルネジハートよりもさらに複雑なプログラムが組めたし、サブルーチンも 最初から存在しました。しかし今やパンドラプロジェクトを知る人は殆ど居ません。 第一作があまりに人気が無く続編が作られなかったからですけどね。 言いたいのは、ソフトウエア自由度も程ほどにしないと誰もついてこれないって事です。

ところで、このカルネージハートの取捨選択を褒めましたが、UIに関してはかなり不満があります。 褒められた物ではありません。その一番がソフト開発用のエディタが使いにくいことです。 どのぐらい使いにくいかと言うと是非CATと比較して下さい。私の怒りが入ってますので CATの良さが涙が出るほど実感できると思います。(実はZETのパクリですけどww。)
さらにシナリオ間での機体のやり取りも出来ないし、シナリオ自体もかなり地味です。 とカルネージハートには、各所に問題は多くありました。 それでも、この未完成感と地味さが魅力の一つでもあります。

1.CarnageHeartのOKEとは
2.カルネージハート攻略
3.サポートTOOL 本HPで配布中のCAT
4.対戦相手集 ネットで見つけたOKEデータ


カルネージハートEZ(Carnage Heart EZ)

カルネージハートEZ公式ページ
1997年7月24日にPlayStationでアートディンクにより発売されたシミュレーションゲームです。
前作カルネージハート(Carnage Heart)の改良版で、使えるOKEは前作と同様です。
バランス調整や対戦ライブラリの追加、対戦モードの強化やマクロを導入する事で初心者対応を行ったりしています。
シナリオでは、敵機体が強化されていて特殊機体ガルーダ、ハウンドダック、霧影等も登場します。

 噂によると一部BUGがあったようですが、発売当時にメーカーにクレームを出すとBUG−FIX版と交換してくれたそうです。 今交換は、まあ無理でしょう。このBUGに関して再販版がどうなのか不明です。
個人的なEZの利点としてソフト開発用エディタがかなり改善された点を一番評価していますが、それでも使いにくいです。 大きく改良したところを見るとアートディンクさんでも前作のエディタのしょぼさは自覚していた様ですね。(笑)

1.CarnageHeartのOKEとは
2.カルネージハートEZ攻略
3.サポートTOOL 本HPで配布中のCAT
4.対戦相手集 ネットで見つけたOKEデータ

ゼウス カルネージハートセカンド(ZEUS)

ZEUS公式ページ
1998年11月15日にPlayStationでアートディンクにより発売されたシミュレーションゲームです。
前作から1年後、ファンの要望を多く取り入れたと思われます。 特にCHIPが斜めに入れる事ができるのが画期的です。 これにより、同サイズのCHIPで遥かに多くの事が出来るようになりました。 また機体も大幅に変更されたのですが、これには賛否両論です。少なくともクーゲルが居ないのは寂しすぎる。 また車両が格闘をできたりして2脚のメリットが失われた気がします。

エディタは、随分改良されて使い易くなってますが。まだまだです。 シナリオは、CVを使ったりしてかなり気合が入ってましたが、欲目に見ても今一でした。 いっそカルネージハートの様になーんも無い方が良かったかなーと思います。 しかしアートディンクとしては意欲作だったと思います。作品の到る所から気迫が感じられます。PC版迄作られたぐらいですし。

 プログラムを書けると言う点とその奥が深すぎていて、一般ユーザーを切捨てしてしまった事に気づかなかった様です。 前作カルネージハートで何故パンドラプロジェクトが売れなかったのか、何故カルネージが売れたのかの分析が足りなかったかなと思います。 個人的にはカルネージハート無印やEZぐらいの不便さとシンプルさがまだ万人受けすると思いましたけどね。


また、この頃からネットワーク対戦等が普及しだした様です。これは、設計補助TOOLのZETの影響が大きいと思います。 と言うのも折角ついていたZEUSのパスワード機能にはBUGがあったからです。
CATもZETぐらい使われるとうれしいなと、こっそり思ってます。

1.ZEUSのOKEとは
2.ZEUS攻略
3.サポートTOOL 本HP特別ZET改良版詰め合わせ(巷のパッチ全部入れてます)
4.対戦相手集 ネットで見つけたOKEデータ


ゼウス カルネージハートセカンド(ZEUS) forWin

ZEUSforWin公式ページ
1999年12月にPC版としてWindows向けにアートディンクにより発売されたシミュレーションゲームです。
一番の売りはOKEデータをemail添付してやり取りできるようにした事です。 シナリオも追加されてるそうですが、気づきませんでした(笑) しかしそれ以外は、Playstation版の移植と言うイメージです。
販売経路や販売タイミングが悪く、今一売れなかった様です。 販売タイミングの悪さに関しては、例えばwindowsの対応がwin95/98とかCPU400MHz以上を推奨と言った時点で、OSやハードスペックからして中途半端なのが判ります。
例えばwindowsXP対応だったら、もっと長く売れた事でしょう。

またZEUSUの移植で無い点やUのPC版が発売されなかったのを見ても、商売として失敗だったと思われます。
私は持ってますけどね。さらに2つ目も買おうとしたぐらいです(間違えて)ww。

1.ZEUSのOKEとは
2.ZEUS攻略
3.サポートTOOL 本HP特別ZET改良版詰め合わせ(巷のパッチ全部入れてます)
3.対戦相手集 ネットで見つけたOKEデータ


ゼウスII カルネージハート(ZEUSII)

ZEUSII公式ページ
1999年10月7日にPlayStationでアートディンクにより発売されたシミュレーションゲームです。
ゼウスでややハードルが高くなり一見さんお断りな感が強くなったと製作側が感じたのか、EZの様にチュートリアル等を拡充してます。 また機体の追加等、さまざまな改良をしていますが、基本的にZEUSです。 シナリオは、前作とはうって変わって難しいです。難易度がめちゃめちゃ高くなってます。 シナリオ攻略に失敗すると先が見えない程、長い戦いに途中で嫌気が差してきます。

余談ですが、この作品のCVが凄いです。なんと福山潤さんが参加しています。恐らくこの頃は、無名の新人だったんでは無いでしょうか?
作品としては、良く出来ているのですが前作よりも気迫が薄れている様に思います。 良く見てもゼウスのBUG−FIX版と言った感じです。 いや、もしかするとカルネージハートポータブルを作るための下地として作られていたのかも?と思えるほどです。

1.ZEUSIIのOKEとは
2.ZEUS2攻略
3.サポートTOOL 本HP特別ZET改良版詰め合わせ(巷のパッチ全部入れてます)
4.対戦相手集 ネットで見つけたOKEデータ


カルネージハートポータブル(CarnageHeartPortable)

カルネージハートポータブル公式ページ
2006年8月3日にPlayStationPortableでアートディンクにより開発され元気により発売されたシミュレーションゲームです。
前作から7年の間を置き終にPSPで復活しました。この発売に関しては、いろんな噂がありますが、作り手が作りたかったからだと言うのが一番信憑性が高いです。 それとPSPと言うプラットフォームがPSの資産をかなり再利用できる事も一因だと思われます。機体もほぼZEUSIIのまんまだし。

ところでPSの10倍以上のCPUクロックのPSPですから、OKEの動きがPS時代に比べて凄まじいスピードです。 またエディタも過去最高のできで、今までのよう(ZEUS時代)な不満はありません。
CHIPの最終点がRETURNになる等と言う親切さで、常に外周に流すと言う様な面倒もありません。
シナリオや画像も昔のカルネージの地味な3D画像とは打って変わって萌え絵です。 懐かしのストイックなカルネジはどこへ?と思ったのですが、これは世の流れでしょう。
ただ、最初カルネージハートと言うタイトルだったので無印をイメージしていたので、ZEUSベースな事とこの絵柄は、残念でした。
 ところで問題点として前々からCarnageシリーズにあった、フーレム間バグが今回は、特に酷くなってます。
(正確には、プログラム自由度が増したので顕著化した物と思います。) これは既にカルポ上級ユーザーの間ではSPECの一部として使われているようです。 しかし、これら複雑なプログラムテクニックがさらに一見さんお断り状態を加速したのは間違いないでしょう。

 現在は、サポートツールも多種ありネット対戦が盛んで情報の共有化も素早く、未だにプログラムテクニックが進化し続けています。 今からはじめる新規ユーザーは、一人ですげー強い機体が出来て自信満々で腕試しに上位機体をDLして戦ってあまりにも進化したプログラムテクニックの差を体感して 挫折感を味わい、殆どの人が泣きながら走って逃げる事でしょう。また逆に発奮する人も居るでしょうが。
 ところでこのソフト開発用のエディタなのですが、前述の様にカルネージハートポータブルでは格段に使い易くなってます。 で、その仕様なんですけど恐らくZETを参考にしています。と言うのを今回CATを作っていて実感しました。 いろんな部分や思想的な物がそっくりです。

個人的な意見ですが、もし万が一次回作を作るなら、その上で考慮して欲しい事が3つあります。 1つは、プログラムを簡略化して敷居を低くする事。不便でもいいからシンプルにした方が良いでしょう。 (もし現状の物を残すなら、明確にプログラム難易度に合わせてリーグやシナリオを分ける方が良いです。) 次にネットワーク化ですが、完全自動PGを出撃させたり、直接操作の選択的シナリオ参加型を提案します。 プログラムが苦手な人にもとっつき易くする努力が必要だと思います。 プログラムを書くのが好きな人は元々少しぐらいプログラムを書く為のハードルが高くてもやります。 それと人が直接操作+OKEの組み合わせで、プログラムが苦手な人も直接破壊の爽快感を与える。 例えばZEUSのキャリア対戦は、意外と好きでしたよ。
参考ゲームは、LOST PLANETだったりします。あのVSがプログラムできたらと。。

CarnageHeartPortableに関しては、多くのホームページがあるので、家では紹介と感想だけに留めます。


カルネージハートEZ(Carnage Heart EZ) PSPアーカイブス
PlayStation.com
2009年3月25日にPlayStation.comのPSPアーカイブスで発売されたシミュレーションゲームです。
1997年のCarnageHeartEZの復刻です。内容はそのままですが、PS3やPSPで遊ぶ事ができます。 そのセーブデータは、PS用のメモリカードを用いることで旧PSとも互換性を持っています。
そう、本HPのCATが少し面倒ですが、使えます。

1.OKEとは
2.カルネージハートEZ攻略
3.サポートTOOL 本HPで配布中のCAT
4.対戦相手集 ネットで見つけたOKEデータ
5.セーブデータ変換 PSP,PS3<->PS,PC

ゼウス カルネージハートセカンド(ZEUS) PSPアーカイブス
PlayStation.com
2009年5月13日にPlayStation.comのPSPアーカイブスで発売されたシミュレーションゲームです。
1998年のZEUSの復刻です。内容はそのままですがPS3やPSPで遊ぶ事ができます。 なんと悪名高い、パスワードBUGまで再現されています。(レジスタ方向指定射撃で2発以上発射すると嘘パスワードを出力する。) セーブデータは、CarnageHeartEZ復刻同様にPS用のメモリカードを用いることで旧PSとも互換性を持っています。 そう、本HPのCATが少し面倒ですが使えます。方法は、以下の5番項目参照。

1.OKEとは
2.ZEUS攻略
3.サポートTOOL 本HP特別ZET改良版詰め合わせ(巷のパッチ全部入れてます)
4.対戦相手集 ネットで見つけたOKEデータ
5.セーブデータ変換 PSP,PS3<->PS,PC

ゼウスII カルネージハート(ZEUSII)  PSPアーカイブス
PlayStation.com
2009年6月10日にPlayStation.comのPSPアーカイブスで発売されたシミュレーションゲームです。
1999年のZEUS2の復刻です。内容はそのままですがPS3やPSPで遊ぶ事ができます。 セーブデータは、CarnageHeartEZ復刻同様にPS用のメモリカードを用いることで旧PSとも互換性を持っています。 本HPのCATが少し面倒ですが使えます。方法は、以下の5番項目参照。

1.ZEUSIIのOKEとは
2.ZEUS2攻略
3.サポートTOOL 本HP特別ZET改良版詰め合わせ(巷のパッチ全部入れてます)
4.対戦相手集 ネットで見つけたOKEデータ
5.セーブデータ変換 PSP,PS3<->PS,PC

カルネージハート エクサ(CarnageHeart EXA)
CarnageHeartEXA 公式HP
2010年10月28日にPlayStationPortableでアートディンクにより開発、発売されたシミュレーションゲームです。
新機体の追加や手動操作等が可能になっています。
カルネージハートEXAのテーマは、自律型と操縦型のどちらが強いかですが、半自動の操作型を作ることも可能です。
ポータブル同様に公式サーバーが用意され、さらにそのサーバーには、レーティングやマッチデータ機能もあります。

また、今まで外部のサポートツールに任せていた事等が最初から対応したりしています。 例えば、エンブレムの外部ファイル取り込み等もできます。
単純な前作のちょい変と言った訳では無く、操作をしながら徐々にプログラムを覚えていくと言ったファンの裾野を増やす様な作りとなっていますし、 シナリオが膨大なチュートリアルにもなっています。その観点から、多くのチップの機能に見直しが入っています。
バランス的には、やや偏りが見えますが旧作ファンも新規のファンも納得できる出来では無いかと思います。 難を言えば、PSP単体でのネットワーク対応があれば、尚良かったのですが。

1.サポートTOOL 本HPで配布中のEXE等








ブラウザカルネージハート


 2011年8月からハンゲームで始まったflashで動作する基本サービス無料のWEBゲームサービス。
残念ながら、2012年3月30日で全てのサービスは終了しました。
内容は、カルネージハートポータブルをベースにEXAの様な矢印交差等もサポートしていました。
CPUが萌えキャラでそのアバターを課金してたり、無料ガチャで機体を手に入れたりできました。
ゲーム性の関係でチャットが充実していました。(機能的と言うより参加者が多かった)
経験値を貯めてCPUがレベルアップしたりするのですが、猛者ぞろいですぐにレベルMAXに到達するなど ゲームバランスとサービスが追いつかない状況。
あの手この手と課金を試みていますが、初心者に対する課金バランスや難易度が問題があったようです。
最大の問題は、戦闘シーンがまるで将棋みたいに真上から見るだけで地味過ぎた。
スプー最強のところがあり(これはカルネジシリーズを通じた問題ですが)、これもハードルを上げてしまったかも
終に何故突然、サービス終了してしまったのかは不明でしたが、資金的な問題だったんだろうと推測します。
個人的には、とても楽しんでいたので残念です。

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